時代の移り変わりが激しい昨今、1年先に何が起こるかなんて全く予想がつきません。
かつて日本経済、世界経済を引っ張っていた国内大企業メーカーが大赤字を出して大規模なリストラを敢行する、なんて話はあなたも耳にしたことがあると思います。
企業勤めの理系男子はこのように将来の見通しがつきにくい厳しい環境で生きているわけですが、大学教員などのアカデミックコースの理系男子にも無縁な話ではありません。
企業の調子が悪くなると、その産業分野への研究投資が冷え込みます。その結果、アカデミックコースの研究者も研究費の獲得が難しくなります。つまり失業してしまいます。
かといって、いわゆる文系企業が良いかといえば、そうでもありません。先日僕が目にした記事では、現在では花形のようなコンサルや金融機関のような業界でさえも、近い将来多くの業務がコンピュータ(人工知能)に取って代わられると予測されていました。
少し大げさな表現をすれば、一瞬先は闇です。
では、一体どのような観点で選べば、これからの激動の時代を食いっぱぐれずに生き抜いていけるような相手と結婚することができるでしょうか?
今後ますます重要になり、需要が増える人材の一つに、「世の中をより良くするための新しい技術を生み出す人」が入っていることは間違いありません。つまり、理系男子を結婚相手に選ぶというのは、筋の良い選択肢です。
ただし、理系男子なら誰でも良いかといえば、もちろんそんな簡単な話ではありません。
この記事では、「今後も活躍していくにはどのような能力が必要か」というテーマに対して、僕が会社の先輩や同僚と議論する中でたどり着いた暫定的な考えを書きます(僕ら自身、これからの時代をどう生き抜いていくか真剣に悩んでいる理系男子なのです)。具体的なスペックというよりは、基礎的な能力や潜在的な能力、性格的なものの話になります。
なお、ここで紹介するのは、あくまで僕や僕の周囲の意見で、他の見方も大いにありえます。参考程度にどうぞ。
他分野のことも学習して身に付ける事が出来る人
理系男子なら、既にある分野での高い専門性を持ち、手に職があることが多いです。しかし、1年後にはそのスキルだけでは食べていけなくなるかもしれません。
社内で事業が無くなってしまったり、あるいは事業はなくならなくても、業務を海外企業への外注に切り替えたりするなんてことは日常茶飯事です(僕自身、関わっていた事業が社内から無くなってしまったことが何度かあります・・・)。
しかし、現在の専門性に加えて他分野のことも身につけて行ければ、活躍できる場面が大幅に広がります。
このことは、理系の世界では良くIの字、Tの字、Πの字という言われ方をします。まずは一つの分野を深く掘ってIの字になることを目指せと言われます。それができたら、水平方向(他分野)にも広く目を向けてTの字になれと言われます。そして、さらに別の分野を深く掘ってΠの字になれと言われます。
視野の狭いIの字が心もとないのは言うまでもなく、視野が広くても1本足で立つTの字では何かがあったときに倒れてしまいます。しかし、2本足のΠの字であれば、ちょっとやそっとじゃ倒れません。
Πの字になりやすい人の一つの特徴は、好奇心旺盛で新しいことにハマりやすいことです。
研究・開発力がある人
研究・開発という仕事の基本スキームが身についている人は強いです。
具体的には、何か解決すべき課題に対して次のようなアプローチを取れる人です。①情報収集(文献調査など)、②課題解決方法の仮説を立案、③実験などを通して検証。
研究・開発の場面では、①〜③のサイクルを何度も回して、目標を達成します。②や③では創意工夫も求められます。このスキームがしっかり身についている人であれば、突然異なる環境に放り込まれてもやっていけるはずです。
さらには、最初の「解決すべき課題」を設定し、魅力的な研究・開発テーマと目標を設定し、必要な資金を集められる人はもっと強いです。このスキルがある人は、仮に職を失ってしまっても、企業でも大学でもすぐに次の職を見つけられるでしょう。
もう一つ重要なこととして、上記の研究・開発スキームを自分の意思で主体的に進めていく力があります。
他の人に言われたことしかできない理系男子には注意したほうが良いです。顧客がついていたり、チームで働いていたりするとときには受け身にならざるを得ない場面もありますが、言われたことしかできないといういわゆる奴隷体質の人は不幸な目に合うことが多いです。
言われたことをやるというのは、できの良し悪しや早い遅いなどはありますが、基本的に多くの人ができる替えの利く作業です。このような働き方をしていると、プロジェクトの調子が良いときはいいのですが、一旦不調になるとクビを切られてしまいます。
運が良ければ人手が必要な別のプロジェクトに入ることができますが、自分がやりたい仕事ではないかもしれません。また、運が悪ければ組織内で無職になってしまいます。
英語力がある人
冒頭にも書いた通り、現在、日本企業はあまり調子が良くないところが多いです。事業の撤退や縮小、リストラを行なっているところが多いです。ところが、同じ業界であっても、海外では絶好調の企業があったりします。
英語ができれば、外資企業や海外への転職というオプションが一気に開けます。実際、僕の周りでも担当している研究開発や事業が中止になったタイミングで会社を辞め、海外に転職した人が何人もいます。
すぐに思い浮かぶだけでも、アメリカ、韓国、台湾、シンガポール、イギリスに移った理系男子がいます。
アカデミックコースでも、海外の大学に移った理系男子がいます。
僕自身も様々な国・地域出身の人が勤務する海外の研究機関で働いたことがありますが、英語で議論できるということが大前提でした。
もちろん、専門分野での実績は必要ですが、それに加えて英語ができればやっぱり可能性は大きく開けます。
その他
一般的な話ですが、ポジティブ思考の人、行動力がある人、人脈の多い人も当然強いです。
さいごに
あなたのお相手の理系男子はいかがでしょうか?上記条件に当てはまりそうでしょうか?
いろいろ書きましたが、これら全てを備えたスーパーマンはまずいないと思います。
全ては無理ですが、このうちいくつかを備えていれば、将来環境が変わったとしても食いっぱぐれることなく生き抜いていけるはずです。
特に企業勤めの場合、マネージャーとして出世する人より、同業者やその分野の研究者の間で有名なプロフェッショナルな研究者、エンジニアの方が将来性があると思います。
日本企業のマネージャーはどうしても社内文化に最適化され、社外では通用しにくい人材になってしまいますので、何かあっても転職が難しくなりがちです。
社内で活躍するにも40代くらいまでは良いのですが、あとは過酷な出世レースを勝ち抜くか、さもなくば閑職に追いやられるか、となりがちです。終身雇用が成り立っていた時代ならそれでも良かったのかもしれませんが、これからの時代は閑職が許されるような余裕のある組織はどんどん減っていき、いつ無職になってしまってもおかしくありません。
多くの官公庁や企業がツヴァイの法人会員・団体会員になっているため、僕の周りではツヴァイに登録している人が多いです。現在ツヴァイでは、オンラインで「恋愛傾向診断」というものを行なっていて、無料で受けることができるので、のぞいてみると良いと思います。理系男子はピュアで理屈っぽく、その上シャイないので、彼らと付き合いたい、結婚したいとうあなたは、下記サイトにある「共感力」と「コミュニケーション力」を高めると良いと思います。
また、僕の周りの理系男子の中では、ツヴァイに次いでオーネットに登録している理系男子が多いです。ツヴァイとオーネットが理系男子が利用する2大相談所だと思います。オーネットでも同様にオンラインで「結婚チャンステスト」というものを行なって、こちらも無料です。